「風林火山」(39)
第一次川中島合戦。
ガックン景虎さん、ずいぶん「正義正義」と声高に叫んで、信濃をわがものにするつもりはない、なんて言っちゃってますが、要は上洛前に越後南方の安全を担保しておきたい、って話ですよね。実際は都の様子がまぶたに浮かんで、ニヤニヤしながら下知してたんじゃないでしょうか。上杉が破竹の進撃で苅屋原城まで進み、深志城をうかがおうとしたというのも、虚空蔵山城落城は元小笠原家臣による上杉方への内応だったようですし、どうも反武田の在地残存勢力による手引きが快進撃の理由だったんじゃないでしょうか。
あと、由布姫が一瞬出て来てトンボを眺め、「カチムシが出たから武田は勝つ」みたいな事言ってましたね。知らなければ全然分からないセリフなんですが、鎌倉時代から戦国時代にかけ、トンボをカチムシ、勝虫と呼んだそうです。なんでも幼虫のヤゴは甲冑に身を固めているように見えるし、成虫は前にしか進まず雄壮だからだそうで。実際、兜の前立など、トンボを意匠に採用しているものは多いです。
もっとも、この時の合戦、実際には武田勢は上杉が暴れ回って退却するのをボーッと眺めていただけのようで、とても「勝った」とはいえないと思いますけど。
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