無駄な時間
サイボウズ社の青野社長「私は歩いていて赤信号に引っかかると人生を1分損したと思うが、サイボウズモバイルKUNAIがあれば、その間、決裁なども行えて時間が無駄にならない。オフィスのエレベータを待っている間も同じ。日本人は生産性が低いといわれるが、これが解決できるツールになる」http://japan.zdnet.com/news/software/story/0,2000056195,20408245,00.htm
これは同社のモバイルグループウェアの発表会における発言ですが、もう、ね。赤信号の1分を人生の無駄と考える人種っていうのは、どうなんでしょう。無駄な時間って大事だと思うのですよ、小生は。
思えば、新幹線の開通によってサラリーマンは1泊2日の出張が日帰り出張になり、ポケベルの普及によってどこにいても呼び出されるようになり、携帯電話の普及によってどこででも会社や得意先と直接リンクされるようになり、GPSの普及によってどこにいるかすら把握されるようになりました。サラリーマンの「無駄な時間」というのは、この半世紀弱の間に限りなくゼロに近づいています。
その結果、「生産性」はあがったのでしょうか。
現状を見る限り、リストラの結果残された一部の「優秀な」サラリーマンに全ての負担がのしかかり、ブロイラーのように黙々と目の前の仕事をこなすだけでとても高度成長期の様な「生産性」、それに目を見張るような「独創性」を生み出す余裕は無いようです。無駄な時間を持って少し立ち止まり、少し違う世界、違う価値観に触れてみる事も大事な事だと思います。かつて覇権を誇ったイタリア(ローマ帝国)やスペインなどが、今では生産性の低い国と言われながら、それでも国民は陽気で、世界的にもそれなりの存在感を認められているのは何故か、日本人が「生産性」に追い立てられて疲弊しきり、金属疲労でポッキリと折れてしまった時、それでも日本は世界から存在感を認めてもらえる「何か」を持っているんでしょうか。
その時この若き経営者は何を思うんでしょうか。
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