2008年5月14日 (水)

脱力

最近、どうにも書籍の収蔵整理が限界に来て困じ果てています。

かといって新たに書架を追加導入して移動するエネルギーも時間も無く……、連日なにかというと本の山をひっくり返して探す事を繰り返しているのですが、必要な時に限って見つからないというのもよくある話で。

この四日間ほど、『多聞院日記』の精読にかかりきりだったのですが、昨夜最後に一字、知らない異体字があって作業がストップしました。『新字源』(角川書店)・『漢語林』(大集館書店)といった漢字辞典ではヒットせず、『入門近世文書字典』(柏書房)や『くずし字判読辞典』(東京堂出版)の異体字一覧を見ても判らず。

で、ここで『古文書判読字典』(柏書房)を探しても見つからないわけです。でも、他の2冊に載ってないんだから、きっと載ってないよな、と本の山を掘り返す作業をあきらめました。

いや、大体の意味はわかるのですが、正確を期したいという妙なこだわりが(じゃあ間違いだらけの文書を書くな、というツッコミは置いといて)脳裏を去らず、朝になるのを待って図書館へ。

昨夜ネットで『台記』『続日本紀』にその字の用例がある事をチェックできていたので、自転車で片道15分強を強風を衝いて駆け、『東洋文庫』『国史大系』『新日本古典文学大系』『講談社学術文庫』などをひっくり返した結果、ようやく疑問が氷解、意気揚々と帰宅の途中でケーキまで上機嫌で買って帰ったのです。

……途端に不明だった『古文書判読字典』あらわる(爆)。

……しかも、その異体字一覧にその字が載ってるし。

残ったのはケーキ屋のレシートと脱力系小生(´Д`)だけ。

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2008年5月 9日 (金)

『よみがえる名城 漆黒の要塞 豊臣の城』

Toyotomi

標記の書籍が昨日(株)学習研究社さんから刊行されました。

http://shop.gakken.co.jp/shop/order/k_ok/bookdisp.asp?code=1860514600

小生は大坂城について少し書かせて戴いております。

もしご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、

是非書店等でお買いあげ下さいませ。

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2008年5月 5日 (月)

酒と肴

1日、世間はメーデー、小生は酩酊(オヤジギャグ(^◇^;))。

大阪市歴博で『篤姫』展見学のあと、東心斎橋へ移動。

Suzaki おなじみの「すざき」です。

ご主人によれば、最近テレビや雑誌で紹介されてから一気に客が増えてしまい、少々辟易気味との事。商売ご繁昌、なによりです。

Kendokobayashi ケンドーコバヤシ氏が「すざき」を紹介しているムック。テレビでは「アメトーク」で雨上がり決死隊が紹介したとか。

ダウンタウンの松本氏から他の吉本芸人さんへと客の輪が広がり、メディアパワーで一気に爆発したのでしょうが、それがなくても肴の美味さでいつかはそうなっていたお店です。

Namahokkeshioyaki 生ホッケの塩焼き。干したホッケと違い、身から肉汁が垂れるほどジューシーで、全然違う魚のようです。

Samegarei サメガレイの造り。プリップリ。脂ノリノリです。

Sushi 寿司5種。アナゴが甘い。

Dashimaki そして定番の出し巻き。いつ食べても小生史上最高の一品。

Doutonbori 一献後は酔い覚ましを兼ねて徒歩でナンバへ。

Tazaemonbashi 改装成った太左衛門橋。木のぬくもりが小雨に生えます。こんな綺麗になった橋ですが、それでもゴミを捨てる呆け者がいます。その神経たるや、人間とは思えませんね。

Okyakusamabosyuu 途中、ロシアンバーのカウンターのお姉さんは外の小生に優しく微笑んで会釈してくれ、小料理屋の暖簾の横には「お客様募集」のおもしろおかしい木札が。「営業中」じゃないあたりが浪花のユーモアです。

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2008年5月 4日 (日)

『天璋院篤姫』展

5月1日、大阪市歴史博物館で開催中の標記特別展へ。

Rekihaku Rekihaku2

少し雨がパラつく中、歴博はまぁまぁの混み方。

幕末薩長は小生の興味の対象外ということで、薩摩関係は流し見したわけですが、

幕府側の書状や遺物はなかなか興味深いものが沢山ありました。

図録を買って退散。

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2008年5月 3日 (土)

『決定版よみがえる熊本城』と『裏忍者』

さて、個人的には遅ればせながら碧水社さんから

『決定版 よみがえる熊本城』(¥1,200-+税)が刊行されております。

Kumamoto

発売元が(財)熊本国際観光コンベンション協会http://www.kumamoto-icb.or.jp/で、ISDNコードもないので、熊本だけで販売なのでしょうか?

小生はコラムを数本書かせて戴いただけで、詳しい事はわからない(;^_^Aのですが、内容的には復元成った本丸御殿の紹介を始め、綺麗な写真がメインで、見ていてとても楽しい本です。

それと、これも昨日ですが家人が職場のY様から本を戴いて帰って来ました。

『教科書が教えてくれない 裏忍者列伝』(我妻正義編著、笠倉出版社、税込¥500-)。

Ninja

コンビニで売ってる系の本のようですが、何かと思ったらその「服部半蔵」の項が小生の『服部半蔵と影の一族』(学研M文庫)をほとんど参照したものだというオチでした。

それは有り難い話なんですが、「本当は忍者ではなかった服部半蔵」というキャッチは、小生の意見とは相反するものです。小生はM文庫での半蔵については不承不承ながら伊賀者を預かる身となり、諜報活動を統べる活動をしていたと思っていますから、その意味では「忍者」だったと言えると。

ともあれ、Y様にはこの場で謝意を表させて戴きます。ご恵贈、有り難うございました。

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織田信長の孫の安土入城

昨日の読売新聞大阪版の文化面に、信長嫡孫・三法師が安土城に入ったのが天正10年12月21日と判明した、との記事。安土城考古博物館が購入した「羽柴(豊臣)秀吉・丹羽長秀・池田恒興連署書状」で、信長三男信孝が保護していた三法師が、信孝が秀吉らに降伏した翌日に早くも安土へ送られた事がわかった、というもの。この書状自体は昨年度に同館が購入して今年3月から公開していたので、読売の記事は5/11までの公開期限に合わせて入館者増狙いの思惑があるのでしょうが、まぁそれはそれとして(^ー^;)。

博物館のHPもこの件について触れておられますので、興味のある方はコチラhttp://www.azuchi-museum.or.jp/へ。

それにしても、信長が永禄12年(1569)正月に「本圀寺の変」の為に岐阜から京へ雪中の急行軍をしてかかったのが2日。同じ冬に、幼児を戴いての行列が1日でその半途の安土に着いたのは、結構な強行軍だったのではないでしょうか。

信孝や、長浜の柴田勝豊が降伏したとはいえ、岐阜から安土に至る沿道の治安がまだまだ不穏だったのでしょうね。

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2008年4月26日 (土)

『上杉謙信のすべて』

新人物往来社の標記書籍、購入。

といっても、つい最近発売された「新編」ではなく、

1987年初版の旧編の方です。

この本、神保町でもネットでもついぞ古書が出た事がなく、10年以上探し続けていました。「復刊ドットコム」にもリクエストしてたんですけど、「新編」が出た途端、どっと市場に出て来ました(;^_^A

小生が買ったのは、20年前のものとは思えないくらい程度の良いモノ。

とても一般の方の蔵書が出てきたとは考えられず、いったいこれらは今までどこにあったのでしょうか。

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2008年4月23日 (水)

任天堂栄えて本屋潰れる

Osaka

遅くなりましたが、学研からムック「城と城下町 大坂 大阪」が発売中です。

http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E5%9D%82%E5%A4%A7%E9%98%AA%E2%80%95%E5%A4%89%E9%81%B7%E3%82%92%E5%8F%A4%E5%9C%B0%E5%9B%B3%E3%83%BB%E5%8F%A4%E5%86%99%E7%9C%9F%E3%81%A7%E8%BF%BD%E3%81%86-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%BE%A4%E5%83%8F%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E5%9F%8E%E3%81%A8%E5%9F%8E%E4%B8%8B%E7%94%BA-2/dp/4056050252/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1208959819&sr=8-2

ご興味がおありでしたら是非書店でご購入下さいませ。

2月末から3月頭、2日をかけて大阪市内を縦横に動いて撮影して参りました写真もふんだんに使われております。

ところで、21日月曜は旧友たちと飲みへ。

梅田の旭屋書店本店前で待ち合わせです。

Asahiya

奇しくもこの日の昼、旭屋書店が銀座店と水道橋店を閉店、というニュースを聞いた直後でした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080421-00000012-gen-ent

本を買う金があるならゲーム機・ゲームソフトに回す傾向があるとか。

でも、敵が出現したら逡巡なく即座に的確な手段で攻撃するだけのゲームで育つ事の副作用がすでに社会に濃厚に表れていると感じる現在、本の送り手側の末席にいる者としてはがんばって魅力的な本を作らなければ、と思います。

Matsumoto2

店はお初天神前のMさん。

旧友一人の行きつけの店という事でしたが、気分のいい女将さんが切り盛りする居心地の良い居酒屋でした。

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2008年4月 7日 (月)

卯月の雨

卯月は卯の花の咲く月という他に、稲穂を植える月という意味もありますが、

今日の雨の中、拙宅ではチューリップが花を開き、木槿が若芽を吹き出し、昨冬植えたハナミズキにもまだ固いながら芽が顔を出しています。

緑が息吹く雨の中、1年ぶりに正木美術館に行って参りました。

「千利休に捧ぐ」という展示は、とくに一休さんの墨跡が印象的。

楷書・行書・草書が混じり合った筆は、一休さんの融通無碍な禅の境地を感じさせてくれました。死に際に「死にとうない」と嘆じた一休さん、大好きなんですよね。

あと、雪舟さんの高弟の等春さんが描いた「瀟湘八景図」の掛け軸も良かったですね、中国洞庭湖の名勝の景色を墨一色で表現した「遠浦帰帆」など八枚の絵は、大胆な筆法の中に緻密さが光り、茶室に掲げられた時を想像すると楽しいものでした。

Masaki

美術館を奥に入った茶室の庭。

雨に濡れた苔が綺麗でした。

ところで、遅くなりましたが学研から『戦国九州三国志』が発売されております。

Kyushu

http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%9B%BD%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%BF%97%E2%80%95%E5%B3%B6%E6%B4%A5%E3%83%BB%E5%A4%A7%E5%8F%8B%E3%83%BB%E9%BE%8D%E9%80%A0%E5%AF%BA%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%BE%A4%E5%83%8F%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA/dp/4056051550/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1207544402&sr=8-1

小生は少しだけですが、桐野作人先生河合秀郎先生が御健筆を揮っておられますので、ご興味がおありの方は是非書店などでお買いあげ下さい。

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2008年4月 5日 (土)

お花見日和

春の陽気にさそわれて、

大仙公園の堺市博物館に行って参りました。

現在、博物館では「南蛮屏風」「住吉祭礼図屏風」「聚楽第行幸図屏風」などを展示しており、また所蔵の文書について新たな分析を加えた展示を行っています。人物比定については若干小生の考えと異なる部分がありますが、この分析の基本的部分に関しては小生も大賛成で、今後博物館からさらに踏み込んだ解釈が出て来る事を期待しています。

大仙公園は満開の桜の下で花見に興じる人々がいっぱい。

平和ですね~。

あ、しまった、公園の桜を撮らなかった。

伝仁徳陵の東南隅外にある陪塚(バイチョウ)、「収塚(オサメヅカ)古墳」。

Osameduka3

朱色の矢印で示した舗装しなおしてある部分は、発掘調査跡。

この調査の結果、現在円墳となっている収塚古墳は、手前側まで続く前方後円墳だった事が判ったそうです。

Sakura けやき通りのしだれ桜。

夜はライトアップされてなんともいい情景です。

最近近所にもうひとつしだれ桜のライトアップスポットが現れましたが、雰囲気といい、自然さといい、まったく比較になりません。

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